古事記以前に文字はたくさんあった
縄文時代から「実は日本には文字があった」という説があります。
日本全国から発見されているペトログリフが、それです。
ペトログリフとは、ギリシャ語でペトロを意味する岩とグリフ=彫刻の造語で、日本では文字を研究対象としているのでペトログラフと言われることが多いようです。
上記画像は、山口県彦島で発見されたペトログリフ(山口県下関市彦島/日子の島)ですが、実はこのようなペトログリフは日本中で発見されています。
そしてこれが、縄文時代から古事記編纂の時期まで使われていた『文字である』というのです。
菅原道真や平将門らが書いていた文字
まったく文字を使ったことも読んだこともない人々が、ある日突然漢字が入ってきたからといって、即座にそれを読み書できるようになるだろうか。
歴史学者や国語学者、考古学者のほとんどが一様に否定し、「後世に作られたものだ」と言い張る神代文字群は、分かっているだけでも伊予文字、節墨文字、豊国文字、阿比留文字、ホツマ文字、守恒文字、神山文字、アイヌ文字など40数種類あり、またそれぞれの地方にあって、人々がそれらを知っていたからこそ、漢字が日本に入り、それを近畿大和王朝が採用し、統一国家としての日本での国字にした時点で、有識者を中心に極めて早い時期に漢字が普及し、地方まで普及した、と考えるのが筋だろう。
伊勢神宮や宇佐神宮に奉納されている奈良時代から鎌倉時代の古文書に、和気清麻呂・菅原道真・源頼朝などの手による神代文字がある。
それらを見ると、ちょうど欧米の知識人にとってラテン語を読み書きできることが教養を示すバロメータであったのと同じく、漢字が導入されて普及した奈良・平安・鎌倉の時代にあっても、当時のエリートたちは日本古来の神代文字のどれかを使いこなせることが地位に伴う要件であったことがわかる。
超古代、最古最高最尖端文明は、縄文日本だった/吉田信啓
上記が、伊勢神宮の神宮文庫に収められている奉納文で、左から、平将門・菅原道真・源頼朝のものとなります。
この神代文字の原形がペトログリフである、というわけです。
インディアンのように僻地に追いやられた!?
ペトログリフや神代文字は、本当に古事記以前の縄文時代から使われていたものなのでしょうか。
上記引用の吉田信啓氏の主張は、とてもよく分かります。
大和政権が『日本全国を統一国家とし、統一した証として国字を制定するために漢字を利用した』ということは容易に理解できますし、自らの政権を正当化するために前政権やそれまでの実績を否定したり書き換えたりする、なんてことは歴史では日常茶飯事です。
ペトログリフは山深い山中に集中しています。
それは、大和統一政権から追いやられた日本古来の文字を持った部族が、アメリカインディアンが白人からどんどん僻地へ追いやられるように、政権の力の及ばない山中に逃れた故に、そういった山中に古い文化や文字が残っている、という風に捉えることもできます。
歴史には捏造はつきもの
学術的には「このペトログリフの方こそ捏造だ」という説が主流なのが現状です。
縄文遺跡からペトログリフや神代文字が描かれた物が発掘されれば、はっきりするのですが。
ただ、歴史に捏造はつきものです。
現在の日本も捏造された歴史に悩まされておりますので、それはよく理解できると思います。
ちなみに、上記は高千穂町の天岩戸神社から発見されたペトログリフの書かれた蓋石です。
しかし、この石は朝日新聞に「捏造だ」と報じられたことによって川に捨てられた、と言われています。
文字に関しては中国派が黙っちゃいません。
昭和31年当時と現在は、あまり変わってないのかもしれませんね。
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