無からお金を生むのが政府でなく

まるでカリオストロの城

紙幣を発行する権利が政府ではない人達が握っている・・・。

その利権はあまりに巨大すぎてイメージが付かないかもしれません。

まるでおとぎ話、そう、宮崎駿の不朽の名作『ルパン三世カリオストロの城』のようです。

あれは、国連加盟国であるカリオストロ侯国が国を挙げて偽札を作っている、という話でしたが、偽札でなく本物のお金と置き換えたらどうでしょう。

本物だったら銭形が突進しても埒があきませんよね。

 

22円が1万円に?

1万円の製造原価は、信用維持のため明らかにされておりませんが、22円くらいと言われています。

22円で1万円を作る…、利益は9,978円!?

かつての江戸幕府も、経済活動の主貨であった一分銀貨を3倍の価値で流通させていました。

すなわち、重量的には1/3の価値しかない銀貨を政府保証することで3倍の価値を維持していたのです、紙に価値を付加する今の紙幣のように。

そしてその為替差益は重要な政府財源となり、一説には歳入の25%を担っていたとも言われています。

しかし、政府が紙幣発行元でないなら、その差益は誰がもらっているのでしょうか。

 

ドルは貨幣でなく小さな国債

だいぶ前の記事ですが、とても参考になります。

ドル紙幣は一般の通貨と見かけや機能はまったく同じですが、いわゆる貨幣(通貨)ではなく、「利子がつかない小額の国債」であるという認識がポイントになります。 逆に言えば、米国の「利子がつかない小額の国債」証書が米国内のみならず世界の基軸通貨になっているということです。(中略)

連邦準備制度は、かつてのイングランド銀行や日銀のように準備金を基礎に発行した紙幣を銀行に貸し出しすることを通じて通貨を供給するというより、国家(政府)が差し入れる「利子がつく巨額国債」の代償として通貨=「利子がつかない小額に分割された国債」を発行することで通貨供給を行います。(中略)

ドル紙幣は、連邦準備制度が受け取った「利子がつく巨額国債」を1ドル札・5ドル札・10ドル札・・・といった小額の価額表示をした紙切れに分割して流通させているものと考えれば論理に即した理解になります。(中略)

FRBの株主たちは、利子が付く膨大な国債を手に入れる代わりに利子がつかないドル紙幣を発行することで、利息分をまるまる利得にしています。

ご指摘のようにFRBは法人税が免除されているので、1兆5千億ドル(2、3年前のデータ:約160兆円)の純利益に税金がかかりません。

「これは、アメリカ国民の富の略奪以外の何ものでもない…」では済まず、日本をはじめ世界からの富の略奪機関がFRBだと思っています。

ブログ晴耕雨読より

 

日銀が日経平均9割で筆頭株主

日銀も黒田総裁の異次元緩和により、財務諸表の資産の部で国債が大幅に増えました。

それは構造的にFRBに近づくことです。

さらに、日銀が日経平均株価を構成する企業の9割で筆頭株主になった、という記事も不安がよぎります。
ETF爆買いの果て、日銀が日経平均企業9割で実質大株主-試算

日銀についてはこれからもっと研究していきたいし、日銀の創立の歴史を含めて眺めていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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