【言霊②】ハシ(箸)は、他の命と自分の命をつなぐもの

 

また言霊の素敵な話を

『メ・ハナ・ハ』に続き、素敵なコトダマの話に出会いました。

『ハシ(箸)』の語源は、なんでしょうか。

まず、『ハ』ですが、顔の中に『ハ』という発音をするものに、ハナ=鼻・ハ=歯があります。

これらは、異界のモノを取り入れる最初の機関です。

鼻は香りを最初に感じ、歯は食べ物に最初に触れる部分です。

そして、先端についています。

葉、花などの植物の名称の『ハ』も、ものの先端にあり、何かの入り口であり、出口であり、境い目であるのです。

 

『ハ』は異界との境い目、では『シ』は

『シ』は、何を示すのでしょうか。

「ちょっとうるさいな」と思った時、「シッ」と言います。

この『シ』を日本人は、「固まる」「止まる」という意味で使います。

この二つの短母音の意味を考えていくと、『ハ』と『シ』というのは、

遠くにある異界のモノと自分を含めたこちらの部分をつなぎとめる

いう意味があるわけです。

『お箸』は『他の命と自分の命をつなぐ』ものです。

ブリッジの橋と言うのは、『向こう側とこちら側をつなぐ』という意味です。

柱は、『この世と天空をつなぐ』ものです。

梯子は、『高さの違うところをつなぐ』という意味であることが分かります。

 

縄文遺跡からは箸と思われる遺物が多数出土しているが

上記は、東京芸大出身の三田村有純さんの『お箸の秘密』の引用です。

直近で読んだ二つの本『お箸の秘密』と『縄文の神/戸谷学』に、図らずも【言霊①縄文人にとって、人と草木は仲間だった』で書いた『ハナ=鼻=花、ハ=歯=葉』の話が重なり、そのシンクロに軽く焦りましたが。。

ですが、三田村氏のこのお話も学術的には支持されないようです。

なぜなら考古学会においては、箸は中国からはいってきた文化である、ということになっているからです。

縄文遺跡からは、箸と思われる短い棒が多数出土しています。

しかし、学会ではかたくなにこれらのものを箸とは認めません、縄文時代に箸などあるわけがない、というわけです。

 

音読みは『チョ』なんだから箸=チョじゃないのは不自然

古代中国では『箸』を『ヂュ』と読んだそうですが、中国から文化が入ってきた朝鮮半島は『箸』のことを『チョ』と言います。

日本にも本当に箸が中国から入ってきたのなら、箸を『チョ』もしくは『唐箸』=『トウチョ』と呼んでいるのではないでしょうか。

もともと日本に『ハシ』の文化があったところに、中国の『箸』という漢字が入ってきてので文字として漢字を使ったけれど、発音は日本古来の『ハシ』であったのではないか、三田村さんはそう主張します。

ペトログリフや神代文字と全く同じ構図ですね。

ちなみに、三田村さんが6500年前の縄文時代に日本に箸があった、と言ったら、中国が「7000年前に箸があった」と発表したそうです。

どっちが上かなんてどうでもいい、真実が知りたいだけなんですけど。。

 

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