日本の借金は、国民1人当たり840万円・・・
昨日は、アメリカの国家負債すなわち国の借金が『20兆ドル』という話をしました。
1ドルを100円と換算すると、2000兆円となります。
一方で我が国の国の借金は、2016年12月末現在で1066兆円。
国民一人当たりにして換算すると、840万円となります。
アメリカがざっくり人口3億人とすると、一人当たり666万円ですから、金額は日本の倍ですが、国民負担は日本の方が大きいということになります。
我が家は3人家族なので、3人で2520万円負担しなければならないということですね。
10分の1も貯金はありませんが。。
国民は債務者でなく債権者だ!と言うが・・・
国民に負担義務などない
そもそも『国民一人当たり』という表現が間違っている
そういう見方もあります。
経済評論家の三橋貴明さんもその一人ですが、その主張としては
国債を引き受けている民間銀行は国民の預金で国債を買っている。すなわち国民のお金で買っているのだから国民は債務者などではなく、逆に債権者なのだ
というものです。
三橋さんの本は皆さんぜひ読んで頂きたいですし、まさにその通りだと思うのですが、でも
政府の借金なのだから税金で穴埋めする
という理屈に抗うことはできないと思われます。
日経新聞の洗脳
日本経済新聞の検索欄に『国民1人当たり 借金』で検索すると面白いですよ。
http://www.nikkei.com/search/site/?searchKeyword=%E5%9B%BD%E6%B0%91%EF%BC%91%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%80%80%E5%80%9F%E9%87%91
2月、5月、8月、11月と3か月おきに『国の借金』のニュースが出てきます。
財務省の意向を広報している訳ですが、財務省としては毎回『国民一人当たりの借金』と日経に言わせることで洗脳して是が非でも国民負担させよう、ということですね。
検索結果の中には、大学生に向かって『社会保障費の増大が理由で』とか『消費税を20%にする必要がある』とか専門家(と言われる方)が講義形式で説明する、というコラムも引っ掛かりますが、まさに・・・という感じです。
財政は破綻しても日本は破綻しない
いつかは必ず破綻するわけですが、実は破滅的に深刻なわけではありません。
というのは、財政は破綻しますが日本が壊滅するかと言ったらそうではないからです。
現状では、我が国には借金の額以上に資産があります。
一般企業もそうですが、いくら借金の額が多くともそれを上回る資産があれば回るのです。
そしてもう一つ大事なことは、その借金は日本国内で賄っている、ということです。
名目上国債を買っているのは日本国民であり、もし借金をしている相手が外国だったら大変です。
借金のカタにすべて外国に持っていかれてしまうでしょう。
そうなったら国は本当に悲惨な目にあってしまいます。
おそらく、日本より前にアメリカかEUか中国の財政破綻もしくは軍事的紛争を含めた経済恐慌が起きますので、その時には中央銀行制度のからくりが白日の下にさらされることでしょう。
日本は自分からは動けませんので、その時が来るのを耐え忍んで待つ、というのが得策で、そういう意味では『何もできない』という今の現状はそう悪いものではないかもしれません。
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