坂本竜馬について
さて、これまでペリー来航から開国に関する記事中心に幕末を追ってきました。
開国を行ったのは幕府であるし、しかもその動きは極秘であったと同時に、明治政府にとっては否定すべき案件なので、真相があまりに語られてないと感じていたので。
ということで、ついに!?坂本竜馬について、このサイトで語りたいと思います。
日本で最も人気のある歴史上の人物である坂本竜馬。
階級を廃しデモクラシーを初めに訴えたという評価が現在の人気の理由でしょう。
ところが、最近では「竜馬は実はエージェントだった」という説も浸透してきています。
皆様は、竜馬をどうお思いですか?
竜馬はイギリスのエージェント?
竜馬がエージェントだったという説はどんなものかというと、竜馬はトーマス・グラバーを通して武器調達を図りその武器によって薩摩・長州を結び付け倒幕の礎となったわけですが、
その武力による倒幕がそもそも外国の意図するものだった、竜馬は外国のエージェント役に過ぎなかった、というものです。
グラバーはジャーディン・マセソン社(以下JM)の代理人。
JMとは【日本に来た外資系企業第1号は・・・】でも書いた通り当時アジア最大の企業(今でも世界最大銀行の一つであるHSBCのオーナーですが)であり、イギリス・ロスチャイルド系企業の香港拠点です。
当時のイギリスはアヘン戦争を起こし、中国を半植民地化していましたので(JMは元々アヘン貿易で巨大化した)、JMの代理人たるグラバーも目的は同じだろう、
倒幕側に武器を与えて政権を転覆させ、自分たちの意図する傀儡政権を樹立し、中国のように半植民地化する、
竜馬は、それに乗せられたのだ、知ってたにせよ知らなかったにせよ、結果的にイギリスのエージェントだったのだ、と。。
倒幕はするものの、内戦は絶対に起こさせない
おそらく竜馬は、全て分かった上で行動していたのだと思います。
イギリスの意図は分かった上で、だが今の硬直化した現政権は変えなくてはならない、その為に利用できるものは外国であろうが敵であろうが利用する、そんな覚悟だったのでしょう。
竜馬は本当にデモクラシーを実現したかった、そして倒幕はするものの内戦は絶対に起こさせない、
なので、幕府閣僚や土佐藩家老を使って大政奉還を実現させ、しかもその後の新政権の原案に徳川家も入れた、
だがそれは、内戦を起こしたいイギリスの目的とも、そして徳川家を排除したい薩摩とも、完全にそぐわない、いわば裏切り行為に他ならないものであり、
それが竜馬が暗殺された理由であり、犯人は分からず、捜査さえもロクに行われなかったのは、後の政権がイギリス・薩摩色の強い政権だったからではないでしょうか。
高い理想と実行力を持つ政治家
竜馬の思いとは裏腹に、その後、内戦・戊辰戦争が勃発、新政権は薩長(の下級武士)中心となり、イギリスの影響下の強い政権となります。
竜馬が目指したオールジャパン(徳川家や譜代大名を含めた新政権)が実現していたらその後の日本がどうなっていたのか・・・
想像するととても楽しく、と同時に、最後の最後で薩摩(おそらく西郷も)と竜馬が決裂してしまったのがなんとも残念です。
ですが、竜馬と同じくらい理想と覚悟を持つ西郷もまた『徳川を排除する』というのは何がどうあっても絶対に譲れないものであり、その為にはあらゆる手段は排除しない、という覚悟があったと思います。
西郷・大久保・岩倉というフリーザ級(超ド級)3人を敵にした交渉において勝利(大政奉還を実現)した竜馬。
高い理想を持ち、そしてそれを実現する行動力・実行力を兼ね備えた素晴らしい、人気ナンバー1にふさわしい人物だと思います。
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