縄文は原始生活ではない
縄文時代と言えば、「原始的な石器時代」というイメージではないでしょうか。
学校ではそう習いましたし、あのグラハム・ハンコックも最初はそういう認識でした。
先史時代の日本に見るべきものはないと思った。
農業も始めていない小さな部族が流浪し、木の実やイチゴを拾い集め、魚や小動物をモリで突く姿は、私の探しているイメージとしっくりこない。
私の関心の中心である、太古の偉大な失われた文明の可能性と、関係などあり得るのか
「神々の世界/グラハム・ハンコック」
他より数千年早い文化
説明ができないのは、縄文人が世界で最初に土器を発明したという事だ。
人類文化にとって大躍進の一歩なのだが、世界の他の人々よりも数百年早いのではなく、数千年早く発明している。
ごく最近まで最古の土器が作られたのが12,000年前だと思われてきた。それでも呆れるほど古い。
だが、この分野では新発見が急速に進んでおり、縄文文化の起源は古くなる一方だ。
想像してみてほしい。おそらく一つの言語と一つの宗教を持つ一つの文化が、14,000年(最古の縄文土器は16,000年前、最新は2,000年前)も継続されたのだ。
縄文に対する先入観が吹っ飛ぶ
ハンコックが驚いたのは、土器だけではありません。
12,000年前の地層から見つかったものをはじめ、5000年前の「縄文のビーナス」などの土偶、
5,900年前の巨大な公共施設・広い道・計画的な公衆衛生設備などを備えた、明らかに定住・秩序・組織・経済的成功を示している三内丸山遺跡、
レーダー調査でピラミッドであることが確認できる黒又山などの神聖視された山々、
学者たちは否定しようと必死だが12,000年前の土器から発見された稲作の種、そして、巨石信仰の『磐座』。
ハンコックの縄文に対する先入観は吹っ飛んだそうです。
オリンポス山より高いハードル
ただ、そんなハンコックも「ムー」の記述はありません。
ハンコックは「日本の考古学者は欧米の考古学者と比べて協調的だ。欧米の考古学者だと、私を博物館に入れるくらいなら、ミイラにされた方がましだ、と考える」ほどの人(笑)。
そんな彼さえ「ムー」とは言わないのですから、そのハードルはオリンポス山より高いということでしょうか。。
アイキャッチ画像は縄文土器の文様たちです。
地球規模の天変地異後に始まった縄文、天変地異前のかけらを探す旅は続きます。
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